犬を交配して子犬を残す方法

まず、子犬の将来を決める

犬は1回の出産で、小型犬に限定しても、2~5頭の子犬を出産します。
大型犬では更に多く、ギネスブックに掲載されている世界記録は、なんと29頭です。

あなたが犬の交配を計画するときは、まず、生まれてくる子犬の将来(住所=あなた自身を含めて)を決めてあげてください。
この際は、関連法令の規程により、ペットショップやブリーダーへ子犬を譲渡することは出来ません。あらかじめ理解しておいてください。

あなたが、生まれてくる子犬の将来(住所)を決めてあげることが出来ない場合、繁殖は必ず諦めてください。
みだりな繁殖は、劣悪な飼育環境や保健所による殺処分など、犬が不幸になるだけです。

次に、生殖機能が正常がどうかをチェックする

あなたの犬の生殖機能が正常でないと、交配・出産は出来ません。
かかりつけの動物病院で、精巣や子宮系の検査と、結果によっては治療が必要です。
また、成熟後であっても男の子の停留睾丸が治らない場合は、手術と術後一定期間の経過観察が必要です。

そのうえで、犬を交配・出産させる方法は、大きく分けて2通りあります。

自宅での交配・出産

あなたの犬にペアを迎えて、かかりつけの獣医などのプロの指導を受けながら、自宅で交配・出産させる方法です。
ペアは、原則として(※)借りることは出来ません。必ず、生涯飼育してください。

※プロブリーダーからペアを借りることは、法令上不可能です。
※友達の男の子を借りてきて交配し出産させることは物理的には可能ですが、権利の問題が残るでしょうし、女の子を借りることは道徳的に厳しいです。

素人の交配・出産ですから、失敗するリスクは高めです。この点も、理解しておくべきでしょう。

正規のブリーダーに交配を依頼する

繁殖のプロである正規のブリーダーは、都道府県に登録して許可を受けています。
あなたは、ブリーダーに有償で交配を依頼することが出来ます。

ただし、依頼するあなたの犬は、女の子に限ります。
その理由は、生まれてくる子犬の所有権が、母犬を所有するあなたにあるからです。

ブリーダーの仕事は、種付けと繁殖です。
プロですから当然ですが、日々の全頭に対する病気や遺伝性疾患のチェックが、厳しく求められます。

したがって、犬舎内のペアによる交配であれば、ほぼ問題は発生しません。
※獣医学上、遺伝性疾患の発生確率を完全にゼロにすることは不可能です。

あなたの女の子に対する種付けは、事業として許されています。
犬舎の男の子から遺伝性疾患が伝染するリスクはごく僅かですし、生まれてくる子犬のの所有権(責任)は、母犬を所有するあなたにあります。

仮にブリーダーがあなたの男の子を迎え、犬舎内の女の子に交配した場合、生まれてくる子犬の所有権は犬舎側となります。
そもそも関連法令で認められていませんし、子犬に対する責任と遺伝性疾患のリスク(犬舎側の責任)は、高まってしまいますね。

ブリーダーに交配を依頼した場合も、原因の如何にかかわらず、生体ですから失敗するリスクはあります。
また、出産は原則として、ご自宅で迎えることになります。もちろん、ブリーダーからのアドバイスはもらえます。

犬の交配の仕組みとタイミング

犬は、発情期を迎えた女の子のお尻から発するフェロモンに男の子が引き寄せられて、女の子が了解すれば性交に至ります。
雌雄ともに最初の発情は7~8ヵ月齢、以降男の子は発情が継続し、女の子は6~8ヵ月毎に発情期が訪れます。

最初の発情期は、雌雄ともにまだ体が未成熟なので、交配させてはいけません。
仮に、既にペアで暮らしている場合は、完全に隔離します。

そして、女の子の2回目以降の発情期に、男の子を迎えることが出来るように計画します。

ご自宅で交配・出産させる場合、雌雄ともに健康で生殖機能が正常である前提で、数ヵ月以上同居することが出来ていれば、そのままでも交配の成功確率は高まります。
交配がうまくいかないときは、かかりつけの獣医やブリーダーの指導により、男の子を誘導してあげることも出来ます。

ブリーダーに女の子の交配を依頼する場合は、あらかじめ依頼するブリーダーとシッカリ打ち合わせを行って、犬舎へ連れて行くタイミングを決めましょう。
実際の交配作業は、ブリーダーが行いますので、あなたが行う作業はありません。

犬の出産

交配が成功すると、概ね40日程度で、あなたの母犬のお腹が膨らんできます。
早いケースですと、1ヵ月後位に乳腺が張ってくることもあります。

お腹が膨らんできたら、出産に備えて準備を始めましょう。
かかりつけの動物病院の先生とよく相談して、最低限の知識は得ておいてください。

いよいよ出産時、基本的に必要な物は、以下の通りです。

1)ケージの床に敷くカーペット(汚れても良いもの)
子犬の体を冷やさないためです。タオルを敷くと、子犬が潜って窒息することがありますので、注意が必要です。
2)多めのタオル
子犬の体を拭いてあげるために使います。
3)ハサミ
臍の緒を切った後、結んで出血を予防します。結んだ臍の緒は、5~6日で乾燥して自然に落下します。
4)応急処置用のお湯(人肌)
子犬の体が冷えたときの応急処置用です。

春か秋であれば自然の室温で問題ありませんが、夏と冬はエアコン等による室温調整が必要です。

万一に備えて、かかりつけの動物病院とは、常に連絡が取れる状態にしておきましょう。
自然分娩が困難で、緊急に動物病院へ搬送して、帝王切開せざるを得ないケースもあります。

子犬が生まれて臍の緒を処置したら、まず初乳を付けてあげます。
自ら元気よくおっぱいを吸いにいく仔もいますが、初回はあなたが手伝っておっぱいに付けてあげましょう。

なかには、母乳をなかなか飲めない(育たない)仔もいます。
子犬が自ら母乳をシッカリ飲めるようになるまで、最低でも6時間おきに、おっぱいに付けてあげてください。
母乳が厳しい場合は、子犬用ミルクを作り、口の端からシリンジ(注射器のポンプの部分)を差し込んで与えてください。

あなたの子犬は、順調に育つと、

1週間~ 這って移動を始める、耳が聞こえるようになる
2週間~ 目が開く、乳歯が生え始める、徐々に子犬用ミルクへ切り替える
3週間~ 歩き始める、自分で排泄出来るようになる、離乳食を始める(最初は指移しで)

といった成長が見られます。

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