犬を避妊するメリット・デメリット

雌犬は、避妊したほうが良いか?

あくまで私の個人的な意見ですが、女の子の避妊は避けるべきです。
その理由は、あなたの犬(女の子)にとって確実なメリットはありますが、デメリットが大きいからです。

ただ、男の子の去勢手術と比較すれば、確定的な主張ではありません。
かかりつけの動物病院で、よく相談してください。
犬の去勢のメリット・デメリットページはこちら

このページでは、避妊手術のメリット・デメリットについて、詳しく説明します。

避妊手術とは?

犬の不要な交尾・妊娠を抑止する目的で、雌犬の卵巣・子宮と、卵管等の関連する器官を取り除く手術です。
開腹手術となりますので、全身麻酔や難しい術式によるリスクの高さも、男の子の去勢手術とは比較になりません。

全身麻酔による開腹手術ですから、最低でも1泊2日、大半の病院では2泊3日、慎重な病院では3泊4日の入院が必要です。
7~10日後に抜糸して終了ですが、最近では溶ける糸を使って抜糸無し、という動物病院も増えています。
費用は地域によって大きく異なりますが、私が勤めた犬舎がある田舎地域で2~3万円程度、私が現在居住する東京23区内で3~4.5万円程度です。

最近では、腹腔鏡による避妊手術を行う病院も増えてきました。
ただ、執刀医が目視出来ないことによる卵巣の取り残しが主原因である卵巣遺残症候群(発情兆候の発生)も、多く報告されています。
再手術による、犬の体力的なリスクもあります。私の個人的な意見ですが、この術式は、もう少し様子を見るべきです。

まず、避妊手術の主なメリットを3点説明します。

避妊手術のメリット

◆不要な交尾・妊娠の抑止
まず、最大のメリットとして、不要な交尾・妊娠を抑止することが出来ます。

生まれてくる子犬達の所有権は、法律上、母犬の飼主であるあなたにあります。
言い換えれば、子犬達の将来は、あなたがすべての責任を持たなければなりません。

母犬の平均出産頭数は、小型犬に限定しても、2~5頭と言われています。
中~大型犬では、出産頭数はもっと増えてしまいます。ギネスブックに掲載中の世界記録は、なんと24頭です。
あなたは、これだけの子犬達の将来に、すべての責任を持つことが出来ますか?

法定資格を持たないあなたが、子犬の将来をプロ(ショップやブリーダー)に委託することは禁止されています。
したがって、あなたが犬を購入したショップに子犬の将来を委託することも、有償か無償かを問わず不可能ということです。
子犬達の将来に、あなたがすべての責任を負うことが出来ない限り、不要な交尾・妊娠は止めるべきです。

◆卵巣がん・子宮がん・子宮蓄膿症発症の抑止
避妊手術は、雌犬の卵巣・子宮と、卵管などの関連する器官を取り除いてしまいます。
当然ですが、卵巣がん・子宮がん・子宮蓄膿症などの生殖器疾患は、発症自体を確実に予防することが出来ます。

また、乳がんについても、発生率を劇的に減少させることがわかっています。

◆ストレスの減少
卵巣を取り除くことによって、性欲が無くなりますので、結果としてストレスの軽減を期待出来ます。

続けて、デメリットを3点説明します。

開腹手術は、リスクが高い

上述の通り、避妊手術は、全身麻酔したうえでの開腹手術です。
全身麻酔や難しい術式によるリスクの高さは、男の子の去勢手術とは、比較になりません。

また開腹手術ですから、入院して完治までに時間がかかります。
体力的な負担も、去勢手術当日に退院出来る男の子とは、比較になりません。
あなたの犬(女の子)の危険を感じるのは、私だけでしょうか?

避妊手術は、取り返しがつかない

犬の交配・出産は、母犬が主体となる行動です。
新たに雄犬を迎えても構いませんが、あなたの犬(女の子)を良質なブリーダーさんに預けて、交配してもらうことも可能です。
雄犬の交配ほど、手間はかかりません。

ただ、女の子に避妊手術をしてしまうと、もちろんその後の交配・出産は不可能です。
仮に術後にあなたが子孫を残したいと思っても、もう絶対に取り返しがつきませんね。

肥満

避妊手術も、男の子の去勢手術と同様に、副反応としてもっとも有名なデメリットは「肥満」です。
獣医学会としては、避妊手術との詳細な関連性はわかっていないものの、太り易いという共通認識は去勢手術以上です。

もちろん、避妊手術を受けたすべての雌犬が太るということではありません。
ただ避妊手術のリスクとして充分理解したうえで、あなたの犬の術後の体重管理には、シッカリ注意を払うべきでしょう。

また、尿失禁の発症確率が少し増えるという調査結果もあります。
参考程度に、理解しておいてください。

あなたの犬(女の子)の避妊は、避けるべきですね

避妊手術は、不要な交尾・妊娠を抑止して、生殖器疾患の発症を止め、乳がんを予防します。
加えて、ストレスの軽減も期待出来ます。

ただ、何といっても手術のリスクが高過ぎます。
また、雄犬ほどの手間がかからずに交配出来るにもかかわらず、取り返しが付きません。

あくまで私の個人的な意見ですが、不要な交尾・妊娠を予防するためには、女の子ではなく、まず雄犬を去勢すべきです。

犬の去勢のメリット・デメリットページはこちら
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