自然災害による避難命令の際、犬はどうする?

日本は自然災害が多発する地域

私たちが暮らす日本は、ほぼ数年おきに、大きな被害と長期の強制避難を伴う大型の自然災害が発生しています。
91年の雲仙普賢岳噴火、95年の阪神大震災、00年の有珠山噴火、04年の新潟県中越地震、11年の東日本大震災、16年の熊本地震は、大半の方の記憶に残っているでしょう。

これらすべての災害では、地元の行政機関から、長期にわたる避難命令が発出されました。
東日本大震災や熊本地震では、現在も避難生活を続けざるを得ない方がいらっしゃいます。

また将来も、首都直下型地震や南海トラフ地震の発生確率などが、ニュースで取り沙汰されていますね。
あなたが暮らす街で、自然災害は起こらないという保証はありません。
何処で発生しても、不思議ではないでしょう。

それでは、万が一あなたが自然災害による長期避難を余儀なくされたとき、あなたの犬はどうすれば良いでしょうか?

犬(ペット)は同行避難が原則

現在では、全国共通の決まりごととして、犬(ペット)はあなたに同行して避難させます。

災害発生時は、一時避難場所(公園等)⇒ 広域指定避難場所(体育館等)⇒ 仮設住宅 ⇒ 災害復興住宅 の順で避難します。
まず普段の平穏な時期に、あなたの一時避難場所・広域避難場所を、地元の自治体に確認しておきましょう。
私が居住する東京では、「東京防災」という冊子が全戸に無料配布されていますので、参考にしてください。

あなたの犬の管理方法は、各自治体(避難場所)により異なります。大半の避難所では、人の居住区域と隔離したうえで管理しますが、避難区画へ持ち込むケースもあるようです。
私が居住する東京の広域指定避難場所では、原則として人の居住区域と隔離したうえで管理します。

次に、あなたと同様に、あなたの犬の非常持ち出し袋も準備しておきましょう。

袋の中身は、
数日分のドッグフード(定期的に新しいものへ取り替える)・トイレシーツ・トイレットペーパー、うんち袋、ペットボトルの水と給水ノズル、万が一の際のチューブ式の栄養剤・包帯、使い慣れている毛布・一人遊び用のおもちゃ、
といったところです。

また袋とは別に、大きめのハードキャリー(硬化プラスチック製キャリーバッグ)を準備しておきましょう。

あなたと犬の頑張りは、最初の数日

私の記憶と若干の補充調査によれば、阪神大震災以降に置き去りにされたペットがニュースとなり、有珠山噴火と中越地震でペット救援の世論が高まりました。
行政が世論に応える形で、獣医師会や愛護団体等と連携して災害時の動物救援組織を立ち上げて、東日本大震災以降は定着しています。

災害発生から概ね3日程度で各地に動物救護センターが開設され、病気や怪我の治療・一時預かり・やむを得ない場合の里親探し・取り残されたペットの収容や掲示等の業務を行います。
あなたと犬が頑張らなければならない期間は、最初の数日です。

ペットの同行避難が必要な理由

1)餓死や逃亡の予防
これまでの大型自然災害では、残念ながら取り残されたペットの餓死や逃亡事故が、多数発生しています。
ペットの同行避難は、餓死や逃亡の予防が最大の目的です。

2)二次災害の予防
あなたが自宅に残したペットを連れ戻す際の、余震・火砕流・津波の第2波等による二次災害を予防するためです。

3)あなたと犬のストレス予防
あなたにとっては犬がいない不安感、犬にとっては災害時の恐怖感・あなたが居ない不安感・慣れない環境によるストレスを、少しでも予防するためです。

あなたが守りたい最低限のマナー

避難所や仮設住宅には、飼主と同行避難する犬猫が、動物救護センターには、収容されたり、やむを得ず飼主から一時的に預かる犬猫が集中します。
これまでの大型災害発生時のケースからも、1頭ずつ満足できる住環境を得られる可能性は、極めて低いと言わざるを得ません。
最悪の場合、大きめのハードキャリー内でしばらく暮らすことを、余儀なくされるケースも有り得ます。

そこで、あなたの普段のしつけが、とても大切になってきます。
1)無駄吠えをさせないしつけ
犬の無駄吠えを治すしつけ方ページ
2)トイレのしつけ=トイレ以外(特に散歩中)では排泄させない
犬にトイレをしつける方法ページ

3)ブラッシングを室内で行う習慣

避難所や仮設住宅には、犬(ペット)が嫌いな方や、犬(ペット)アレルギーを持つ方もいらっしゃいます。
これらの方々と集団生活を営むために、まず避難所や仮設住宅でのルールを守り、あなたの犬の無駄吠え・糞尿・被毛などで迷惑をかけないようにしましょう。

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