飲水と排泄から見る、犬の健康チェックの方法

飲水

犬は、常時新鮮な水を飲める環境が必要です。容器は、お皿でも給水器でも構いません。

お皿の場合は、いたずら予防の観点から、接地面が広いステンレス製のものをお勧めします。

ただ、清潔を保ち、飲水量を管理し易く、事実上いたずらが出来ないペットボトル式の給水器が、ベストな選択肢と思います。

1.給水器の位置

飲水は、犬の自然な欲求です。犬が、新鮮な水をストレス無く飲める状態にしてあげる必要があります。このため、給水器を取り付ける位置が重要です。

犬が4本脚で自然に立った状態で、ノズルの先を支障なく舐めることが出来る位置と高さに、取り付けてあげてください。

最初は指で犬の口先をノズルへ誘導して、犬が1回でもノズルから水を舐め取れば、ノズルの位置を憶えますので大丈夫です。

犬がノズルを舐め取る際、ペットボトル内の水に空気(あぶく)が発生すれば、犬がノズルから水を舐め取っている証拠です。

2.犬に与える水は水道水でOK

犬に与える水は、水道水でOKです。特に私が暮らしている東京都では、水道水は人が飲んでも全く問題ありませんので、当然、犬の健康には全く支障ありません。

たまに、ミネラルウォーターを飲ませているという飼主の方のお話を聞きます。

ただ、元ブリーダー犬舎従業員としては、ミネラルウォーターでは飼育費用がかさみますし、特に硬水は、カルシウムやマグネシウム(尿結石の恐れ)が気になります。

3.飲水量は?

犬の標準的な飲水量は、体重1kgあたり1日50mlとされています。

ただ、個体差はありますし、食事がドライかウエットかでも変わってきます。あくまで、目安と考えていただければ良いと思います。

排泄

排泄直後のうんちは少し柔らかめですが、その大半を掴み取ることが出来れば、健康上問題はありません。

健康な犬のうんちの排泄回数は、一般的には食事の回数+1~2回ですが、個体差がありますので、多過ぎたり少な過ぎたりでなければ、気にしなくても構いません。

健康上の問題は、臭い(誤食や食べ過ぎによる消化不良)、硬さ(軟便・下痢・便秘)、色(出血)などで見極めます。

誤食や食べ過ぎは、食事の管理で治せますので、ここでは、軟便・下痢・便秘・出血について説明します。

1.軟便と下痢の原因

掴み取ると簡単につぶれるうんちを軟便、最初から形状を成していないうんちを下痢といいます。軟便と下痢には、注意が必要です。

軟便と下痢の原因は、大きく分けて

1)食べ過ぎ

2)ストレス

3)回虫や寄生虫の活性化

4)内臓疾患

です。

2.軟便と下痢の対応策

かかりつけの動物病院での加療が必要な軟便や下痢は、短期間で悪化するかどうかで見分けます。

食べ過ぎやストレスによる軟便や下痢は、原因を克服(摂食量を減らしたり、ストレスを低減したり)出来れば回復します。

極端な下痢で無い限り、他の健康状態に問題が無い前提で、食事制限やストレス解消等の処置をしたうえで、1~2回の排泄は様子を見ても良いと思います。

回虫や寄生虫の活性化(虫がうんちに混じることも有り)や、内臓疾患による軟便や下痢は、原則ドンドン悪化して犬の体力を奪います。

軟便や下痢が短期間で悪化する場合は、直ちにかかりつけの動物病院を受診して、原因を突き止め、適切な処置を受けてください。

あくまで応急処置ですが、人間用のヴィオフェルミンの細粒を、人間の赤ちゃんと同じ分量で投与すると、一時的に悪化が止まることがあります。

仮に、食べ過ぎやストレスが原因の軟便や下痢の場合は、これだけで治ってしまうこともあります。

ただし、あくまでも応急処置ですから、回虫や寄生虫・内臓疾患が原因の場合は、動物病院の受診で根本的な原因を克服しなければならないことは、言うまでもありません。

3.便秘

犬は、基本的に便秘にはなり難いとされていますが、下半身の怪我、カルシウムの過剰摂取、甲状腺機能障害など様々な怪我や病気によって、便秘になることもあります。

応急処置としては、より多く水分を与えることです。ドライフードを多めの水でふやかしたり、ウエットフードや缶詰を与えても良いでしょう。

1~2日程度であれば、経過を観察しても良いと思いますが、急に元気が無くなったり、長く便秘が続くようであれば、かかりつけの動物病院を受診してください。

4.血便と血尿

血便は、最低限内臓疾患の兆候と判断し、直ちにかかりつけの動物病院を受診してください。

軽症の場合は、うんちに少量の血が混じり、見た目で判ります。重症の(出血量が多い=特に緊急を要する)場合は、うんちが黒ずみます。

血尿の場合も、血便と全く同様に判断し、直ちにかかりつけの動物病院を受診してください。

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