犬に係るお仕事の種類

ペットショップ店員、獣医師、トリマーなど、犬に係るお仕事は多数存在します。
このページでは、犬に係る主なお仕事を紹介します。

ブリーダー

雌雄の成犬を計画的に交配させて、子犬を作出するお仕事です。
ブリーダーは、必要な資格はありませんが、犬の交配はもちろん、病気や遺伝などの専門知識も必須です。

ブリーダー業に就く経緯としては、
1.最初は家庭犬の飼主だったものの、徐々に頭数が増えたため、勉強して兼業ブリーダーになり、その後更に頭数が増えて、専門ブリーダーになった方
2.親兄弟から事業相続して、ブリーダー業に就いた方
3.大型の犬舎で従業員として働き、独立開業された方
が大半です。
この他にも、動物園などの関連業種で働き、独立開業された方もいらっしゃいます。

ブリーダー業を開業するには、監督官庁へ「繁殖」の届出を行います。
この届出には最低限、親犬の生活の場となるケージ・運動場・洗浄施設(お風呂)、繁殖時の子犬飼育室といった施設が必要です。

兼業で10~20頭程度を管理されているブリーダーも存在しますが、専業ですと、最低50~60頭の親犬を飼育していないと、生活が成り立ちません。
もちろん、それなりの広さをもった施設と資金が必要です。マンションの1室などで片手間にできる仕事ではありません。

生き物相手ですから、事実上24時間365日、お休みはありません。
いつでもなんでも依頼できる動物病院の先生はもちろんですが、給餌・清掃等のアルバイトを雇ったり、計画的に交配を行うなどの就業意識も必要です。

生まれた子犬は、適切な時期になると、
1.飼主、ペットショップへ直接販売
2.オークション経由でペットショップへ販売
3.仲介業者経由でペットショップへ販売
4.優秀な子犬は、親犬として他のブリーダーへ販売
します。

また、
5.特に優秀な子犬は、親犬として犬舎に残します。

ハンドラー

盲導犬・聴導犬・警察犬などの、訓練士のお仕事です。
正確には、ドッグショーへ出品された犬を展示場内で引く(ハンドリング)仕事を指しますが、最近では、広く訓練士の総称として使われています。

ハンドラーは、盲導犬や警察犬など専門分野の訓練士です。
専門分野ですから、もちろん各分野に長けた専門知識と、訓練の実践力が必要です。
一般の方が入所できない警視庁・各県警直轄の警察犬訓練所を除き、動物関連の他業種から、ハンドラーの助手として訓練所へ入所される方が多いと聞いています。

トレーナー

トレーナーは、飼育やしつけに問題がある家庭犬の、訓練士のお仕事です。
ハンドラーは専門分野の訓練を行いますが、トレーナーは、基本的な躾けのやり直しがお仕事のメインとなります。
動物関連の他業種から、トレーナーの助手として訓練所へ入所される方が多いと聞いています。

家庭犬は本来、飼主の方による躾けがベストです。ただ、
躾けの失敗による咬付や、遺棄された等の経験で人を信頼できない状態など、素人の飼主の方では躾けが厳しい状態の犬も存在します。
専門の訓練所や学校でこのような犬を引受け、時間をかけて徐々に躾けをやり直し、飼主の方へお返しします。

ペット販売士

街中のペットショップで、犬を販売するお仕事です。

もちろん専門知識は必要ですが、他のお仕事に比較すると深い知識ではなく、どちらかといえば、飼育方法や躾け方など浅くても広範囲の知識が求められます。
動物専門学校を卒業した学生さんが、最初に就職する比率が高いお仕事です。
販売士の資格を設けている民間団体もありますが、就職時の必須資格ではなく、要はやる気でしょう。

中規模以上のショップでは専門の仕入担当者が存在しますが、大抵の小~零細規模のショップですと、販売士が仕入担当者を兼務しています。
多数の子犬を観察して、ブリーダーの犬舎やオークション会場で、良質な子犬を見抜ける目を養う必要もあります。

トリマー

街中のトリミングサロンで、犬をシャンプー・ブローして、被毛をカットするお仕事です。
100%必須の資格はありませんが、相当専門的な実践技術が必要です。したがってほとんどのトリマーが、動物専門学校のトリミングコースを卒業しています。
また、大半のトリミングサロンがペットホテルを併設していますので、これらの店舗で働く為には、犬の飼育の知識も必要です。

JKC(ジャパンケネルクラブ)では年1回、A級(ドッグショー出品程度)、B級(家庭犬のトリミング程度)、C級(トリミングの基本)の資格試験を実施しています。
他の多くの民間団体でも別のトリマーの資格を設けていますが、JKCの資格は、トリミングサロンがもっとも信用するトリマーの資格です。

JKCでは、学生あたりの講師数や施設など、規程の条件を満たした一部の動物専門学校を、指定機関・研修機関・協力機関に指定しています。

指定機関・研修機関で1年間、所定の課程を修了した学生には、C級の資格が与えられます。
さらに1年間、追加の課程を修了した学生には、B級の資格が与えられます。
さらに2年間、追加の過程を修了した学生には、A級の資格が与えられます。

協力機関で所定の課程を修了した学生には、C級の資格が与えられます。
独学でも、2年間のJKC会員経験の後に試験を受けて合格すれば、C級の資格が与えられます。
B級を取得するためにはC級取得後2年間、A級を取得するためにはB級取得後3年間の間隔を空けて、それぞれの試験に合格する必要があります。

獣医師

動物の病気を治療するお仕事です。
獣医師になるには、まず大学の獣医学部か獣医大学で6年間学び、獣医師国家試験に合格すると、晴れて獣医師の資格を得ることができます。

その後は、動物病院、動物園、農協、地方自治体、検疫所などに就職し、現場で実際の治療を学びます。
一般的には、2~3年の研修期間を経て、一人前の獣医師として認められるようです。

動物看護師

動物病院などで、獣医師をサポートするお仕事です。
受付、獣医師の治療・手術の補助、検査・入院中の犬の看護、調剤、カルテ作成、飼主の方へのアドバイスなどが、主な業務です。

動物看護師になるには、人間の看護師のような国家資格はありませんが、専門学校などで動物看護学を履修して、動物看護師統一認定試験を受験して合格する方法が一般的です。
就職先は、動物病院、大学病院などです。

ペットシッター

飼主の留守中に、飼主の自宅で犬の世話をするお仕事です。

資格や学歴は必要ありませんが、ペット販売士と同様、飼育方法や躾け方など浅くても広範囲の知識が必要です。
一般的には、ペットショップ等での就業経験や、動物関連の資格などが求められています。

あらかじめ犬の性格や体質、ドッグフードや散歩コースなどを飼主の方から聞き取って、犬が普段通りに生活できるようにケアします。
場合によっては、トリミングを行うこともあります。
就職先は、ペットシッターを派遣するペットショップなどです。

ペット葬祭業者

犬の葬祭や、遺骨の管理を行うお仕事です。
事実上、監督官庁の許可は不要で、簡易に起業できるため、専門業者の他、霊園・寺院・廃棄物処理業などからも参入しています。

ご遺体の引き取り・葬儀・返骨または納骨が、主な業務となります。
簡易な起業が可能であることから、施設やサービスなどでの差別化が必要です。

ペットレンタル業者

犬を、一般のお客様や映画の撮影現場などへ、一定期間貸出するお仕事です。
レンタルする犬を飼育していますので、ペット販売士と同様、飼育方法や躾け方など浅くても広範囲の知識が必要です。

他にも、子犬の仲介業者、オークション会場の係員、動物園の犬の飼育担当者、ドッグカフェ従業員、老犬ホーム従業員なども、犬に係わるお仕事です。

起業する場合の届出は?

犬に係るお仕事で、監督官庁への届出が必要なお仕事は、以下の通りです。
ただし下記は、監督官庁(※)への届け出る内容のみです。
他の業種でも必要な、税務署や労基署への申請書類の説明は、長くなりますので省略します。
※東京都は動物愛護相談センター、道府県は保健所へ届け出ます。

◇第一種動物取扱業

=営利を目的とするお仕事=
※左側は、届出の種類です。
ブリーダー⇒販売
ハンドラー⇒訓練
トレーナー⇒訓練
ペット販売(仲介業者を含む)⇒販売
トリマー ⇒販売、保管
ペットホテル⇒保管
ペットシッター⇒保管
ペットレンタル⇒貸出
オークション業⇒競り斡旋
動物園(移動式を含む)⇒展示
ドッグカフェ・アニマルセラピー⇒展示
老犬ホーム⇒譲受飼養

◇第二種動物取扱業

=非営利のお仕事=
その他、ボランティアなど営利を目的としないお仕事であっても、10頭以上の犬を飼養する場合は第二種動物取扱業の届出が必要です。
例:NPOが運営するボランティアのアニマルセラピーや、ボランティアの老犬ホームなど。

◇別な監督官庁への届出が必要なお仕事

動物病院:飼育動物診療施設開業届出=農林水産省へ

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