犬の噛み癖を治すしつけ方

犬の噛みつきの変遷

犬が何でも噛んでしまうという行動は、基本的には犬が口のなかに物を入れて、その物が何であるかを知るという、持って生まれた本能です。

狼から分化したばかりの野生の時代には、

1.自らや家族の命を守り、食料を得るための攻撃的な噛みつき

2.親が子犬を教育するための甘噛み

がメインでした。

犬が愛玩(ペット)化するに連れて、親犬が子犬に教育する際だけ噛んでいた「甘噛み」が、飼い主の方に対しても徐々に増えてきました。

犬の噛み癖を治す目的

子犬期の甘噛みであれば、あなたにとっては、大した痛みではないでしょう。甘噛みをされることによって、信頼関係が出来ていると思われる方もいるでしょう。

ただ成犬、特に中型犬より大きい犬に噛まれると、たとえ甘噛みでも相当な痛みを伴います。

甘噛みではなく、野生時代の犬の本能である生理的・攻撃的に噛みつかれますと、最悪の場合は咬傷事故に至ってしまうこともあります。

そこで、犬の噛み癖を治すしつけが必要になってきます。

現代の犬の噛み癖とは?

現代のペット化された犬の噛み癖には、大きく分けて、

1.成長期の子犬が永久歯への生えかわりによる痒みを紛らわす、生理的な噛み癖

2.遊んでいる最中にじゃれて手指を甘噛みしたり足を追い掛ける、遊びの延長上の噛み癖

3.恐怖感を解消する、攻撃するための噛み癖

があります。

このうち成長期の子犬の生理的な噛み癖と、遊びの延長上の噛み癖は、あなたのしつけで相当な部分を治すことが出来ます。

成長期の子犬の生理的な噛み癖の治し方

ごく一般的な飼育方法ですと、生え変わった永久歯が定着してくると、痒みが収まってきますので、子犬の生理的な噛み癖は徐々に収まります。

ただ、甘噛みを自由にさせておくと、成熟しても噛み癖が収まらないこともあります。

早い時期から、「人を噛んではいけない、噛んで良い物を噛め」と教えることが大切です。

1)たとえ甘噛みでも、子犬が人の手指や足を噛んできたら、大きい声で「痛い!」と言って驚かせ、すぐに遊びを止めて噛んでも良いおもちゃを与えて、しばらく無視します。

2)それでも子犬が甘噛みを止めない場合は、大きい声で「ダメ!」と叱って、噛んでも良いおもちゃと一緒にケージへ戻して、しばらく無視します。

人を噛んだら、大きい声で脅かされ、遊びをはく奪され、しばらく無視されてしまう、と子犬に学習させます。

併せて、噛んでも良いおもちゃを与えて、子犬の痒みを紛らわせる対策も必要です。

おもちゃは、引っ張りっこ用のロープなど、噛んで振り回してもOKの丈夫な素材で、出来れば噛んだら音が鳴るなど、子犬が噛むことに関心を持てる物がベターです。

遊びの延長上の噛み癖の治し方

子犬期の甘噛みと同様に、癖にならないうちに噛む行為を止めさせ、並行して、噛んでも良いおもちゃを与えて、ストレスを発散させることが大切です。

1)犬が人の手指や足を噛んできたら、大きい声で「痛い!」と言って驚かせ、すぐに遊びを止めて噛んでも良いおもちゃを与えて、しばらく無視します。

2)それでも犬が噛む行為を止めない場合は、大きい声で「ダメ!」と叱って、噛んでも良いおもちゃと一緒にケージへ戻して、しばらく無視します。

3)犬の行動範囲から、噛んでも良いおもちゃ以外、噛むと支障があるモノ(携帯電話や電気のコード、スリッパ、トイレシーツなど)を取り除きます。

躾けを繰り返しながら犬に、飼い主の方の手指を噛んだら遊びをはく奪され、加えてしばらく無視されると学習させます。

併せて、子犬の行動範囲から噛むと支障があるモノを取り除いて、あらかじめ物的被害を予防しておきます。

家具の角や木製サークルの柱などは、ペット用品店や量販店等で、プラスチック製のコーナーガードを手に入れて予防します。

犬が人やNGの物を噛んでしまった場合は、鼻先を指で軽くはじき、子犬期よりも大きい声で叱ってください。

攻撃するための噛み癖

例えば、褒めるためにボディータッチしようとしたら噛まれた、食器を取り上げようとしたら噛まれた、前触れも無くいきなり噛んできた、といった行為は、攻撃するための噛み癖です。

元ブリーダー犬舎従業員としては、ヘッドカラーなどの道具を使ってでも、キチンと躾けなければなりません。

ただ攻撃をするための噛み癖は、甘噛みではなく本噛みですから、一般の飼主の方にとっては、最悪の場合は咬傷事故に至ってしまうという心配もあるでしょう。

いわゆる素人療法は、危険なリスクを伴いますので、早めにドッグトレーナーなどの専門家やかかりつけの獣医へ相談してみてください。

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