犬の睡眠の質を高める

ノンレム睡眠

犬の場合、子犬期はそのほとんどを、成犬期でもその半分以上を寝て過ごします。
犬の睡眠は本能ですから、一見では寝ていないようでもどこかで必ず寝ていますので、あなたが犬の健康を直ちに心配する必要はありません。
ただ、健康の維持や躾けの一環として、犬をダラダラと長く遊ばせるのではなく、生活にメリハリを付けて、あえてノンレム睡眠(熟睡)の時間を作ってあげてください。

人間は、ノンレム睡眠とレム(浅い)睡眠を、概ね2~3時間毎に繰り返すと言われていますが、犬は、かなり短時間で何回も繰り返します。
また、人間のように夜間に集中して眠るのではなく、日中も細かくノンレム睡眠を繰り返します。
いつ敵に襲われるかわからないので、すぐに目を覚ます必要があるという、野生の時代の防御本能の名残りと言われています。

では、なぜ犬もノンレム睡眠が必要なのか?

熟睡は、エネルギーを体に貯める唯一の方法

犬は、走り回って疲れた体を、回復させなければなりません。
あなたが与えた食事でエネルギーを摂り、熟睡の時間で疲れを取り除き、摂ったエネルギーを体に貯め込みます。
睡眠不足は、疲れを取り除き、摂ったエネルギーを貯め込む活動を阻害してしまいます。

ストレスでも寝付けない

犬は、お迎えした直後の場合などは、住環境の変化によるストレスなどから、なかなか寝付けないケースが多いです。
犬は、感覚としてあなたとご家族を、当初は全て「敵」と捉えているからです。

最初は、タオルや段ボール等でお家(ケージ)を囲って犬の視界から人を消したり、人が部屋から退出するなどして、犬が落ち着いて眠れる(ノンレム睡眠が出来る)環境を作ってあげてください。
犬が新しい住環境に慣れてくれば、あなたとご家族の方を、自分の「味方」と認識します。
そして、あなたとご家族がどんなに騒がしくても、またタオルや段ボール等でお家をわざわざ囲わなくても、犬は安心して熟睡してくれると思います。

あなたと一緒に寝るのは論外

犬があなたと同じベッドで、一緒に寝るのは論外です。犬は、一緒に遊んで欲しくて、眠れるはずがありません。
あなたの犬は、ベッドのなかで一見は寝ているようでも、レム睡眠=体は寝て頭は起きている状態です。
全睡眠時間の2割は必要とされているノンレム睡眠が出来なくて、ストレスが溜まります。

野生時代の犬は、敵に襲われないように、穴倉の営巣に隠れて寝ていました。
あなたの犬のケージを、段ボールで囲うくらいで、ちょうど良いと思います。

では、どうやって熟睡させるか?

睡眠の時間は、あなたの犬を必ずケージに戻して、吠えても決して構わずにキチンと寝かせるようにしてください。
なかなか吠えが止まないときは、ケージを段ボール等で囲ったり、タオルをかけて犬の視界を塞いでください。
可能であれば、あなたの犬のお家がある部屋から、あなたとご家族が1~2時間退出してください。

とにかく、放っておくことが重要です。
特に小さいお子様がいるご家庭では、犬を構ってしまいがちですから、注意が必要です。
犬は、構わずに放っておくと、最初は寂しくて吠えることがあるかも知れませんが、そのうちに必ず寝てくれます。

犬の寝姿にも、注意が必要

あなたにとって犬の寝姿は、安心して、思わず笑みがこぼれてしまうのではないでしょうか。
ところが、100%安心は出来ない寝姿もあります。

犬の寝姿を大雑把に分けると、以下の6通りになります。

1.フセの状態で寝る
お迎えした当初など、住環境の変化で不安が多く、ストレスがかかった寝姿です。
※全くストレスが無い、室内で暮らす体力がある大型犬が、飼主から声がかかったときにすぐ動きたくて、フセの状態で寝ることもあります。

2.犬用ベッドに丸まって寝る
極小犬や小型犬に多い、精神的にやや不安な寝姿です。

3.軽くお腹を隠して寝る
この状態も、少し不安を感じている犬の寝姿です。

4.お腹に風があたるように、横向きお腹を出してに寝る
ブルドッグやパグなどガッシリ系の犬が、暑いときにお腹を冷ましながら寝る寝姿です。

5.4本脚を投げ出して、横向きに寝る
この寝姿は、犬がすぐに動けない=ストレス無く安心して寝ている状態、大丈夫です。

6.完全に仰向けで、お腹を出して(ヘソ天の状態で)寝る
上記5の寝姿以上に、完全に安心出来る寝姿です。

7.ベッドやタオルの下に隠れて寝る
ダックスフントのような、穴倉を好む犬種の寝姿です。
あなたがうっかり踏んでしまわないように、注意してください。

あなたの犬が1~3の場合は経過観察、4の場合は室温の調整をお願いします。
5~6であれば、全く問題はありません。7も犬種特性ですから、問題はありません。

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