犬が食べないときは?

犬が食べない原因

犬が食べない状態は、飼育のお悩みのなかで、もっとも重要で且つ緊急性を要します。

万一、犬が全く食べられない(栄養剤も投与しない)場合、子犬は1日、成犬でも3日が限界と考えてください。

ブリーダー、ペットショップ、保護施設などから迎えた犬が当初食べられないとき、その主な原因は、住環境の変化によるストレスです。

犬が、新しい住環境に充分慣れた後、急に食べられなくなった場合、その主な原因は、寄生虫や内臓等の病気罹患です。また、飼主がかまってくれないことからくるワガママや、犬の嗜好性の変化などの可能性もあります。

犬が食べないときの応急処置

応急処置は、以下の順番にお試しください。

ただし、犬の体力が明らかに減退(すぐに歩けなくなる)しているか、ひどい下痢など病気に罹患している場合は、直ちにかかりつけの動物病院、状態によっては救急病院へ行ってください。

1.同じフードを同じ方法で与える(お迎え当初)

目的は、ストレスの無い環境で同じ食事の匂いを再現して、犬に、フードを食事と認識させることです。

ブリーダー、保護施設や、ご友人宅からの場合は、給餌中のフードを1~2週間分程度分けてもらってください。

ペットショップからの場合は、給餌中のフードを最低2kg以上購入してください。

給餌量や給餌方法も確認して、必ず狭いケージ内で、お迎え前と同様に与えてください。

2.人の気配を消し、犬を安心させる

給餌したら最低2時間以上、同じ部屋から人の気配を消して、ストレスの無い(敵がいない)状況を創出してください。

ワンルームマンション等で、人の気配を消すことが困難な場合は、食事中にケージを段ボールやテーブルクロスで囲うなどの工夫をしてください。

犬が新しい住環境に慣れてストレスを感じなくなれば、人が同室していても、問題無く食べてくれます。

3.軽くふやかす

目的は、フードの匂いを強く発散させて、犬にフードを食事と認識させることです。

カリカリフードを2時間位置いても手を付けないときは、お湯(※)で軽くふやかし、フードの周囲を柔らかくしてください。
※給餌の際は、お湯が充分に冷めていることを確認してください。

フードは、お湯でふやかすことによって、匂いをより強く発散します。

4.子犬用粉ミルクを加える(特に子犬)

目的は、ミルクの匂いで犬に母乳の安心感を与えることです。

特に、子犬が食べないときに、効果が出るケースが多いです。

ふやかしたフードも食べないときは、子犬用の粉ミルクをふりかけて、お湯を足して軽く混ぜて溶かすか、別に溶かした少量のミルクを加えて与えてみてください。

お手元に子犬用粉ミルクが無くて、お近くにミルクを購入出来るペットショップも無い場合は、本項目を飛ばして先へ進んでください。

5.1品加える(特に成犬やシニア犬)

目的は、匂いをより強く発散させて、犬の食欲を促すことです。

例えば、鶏のササミ肉や、かぼちゃやサツマイモなど煮ると甘みが出る野菜の煮汁で、ドッグフードをふやかします。

そのうえで、煮たササミ肉を細かく裂いて、フードの上に載せてみてください。

お近くにコンビニがあれば、犬用の缶詰を購入して、フードに混ぜて与えても良いと思います。

6.ドッグフード自体を変えてみる(特に成犬やシニア犬)

良質なドッグフードへ変えてみると、急に食べ始めることはよくあります。
※良質なドッグフードの選び方は、フードを噛まない犬と、食べムラの対策ページをご覧ください。

ただし、ドッグフードを頻繁に変えると、犬のワガママを助長する原因となることがありますので、注意が必要です。

7.強制捕食、栄養剤の投与

まず、この項目へ入る前に、かかりつけの動物病院へ受診することを検討してください。

動物病院へ行けば、他の内臓疾患等に罹患していないかどうかを確認したうえで、犬が確実に食べる療法食を処方してもらえます。

しかし、夜間や病院の休診日等で、1~2日は病院へ行けないこともあるでしょう。

強制捕食は、あくまで緊急時の応急処置です。

強制捕食の目的は、強引にフードを体内に入れてでも消化させ、栄養を摂らせることです。

これまでの応急処置でも食べないときは、まずフードを数粒手のひらに乗せ、犬の鼻先へ出してみてください。

それでも食べないときは、犬歯の位置を外から指で押して、上向きに口を開き、フードを一粒ずつ喉の奥へ突っ込んで口を閉じ、飲み込んだことを確認してください。

ただ強制捕食では、適量のフードをすべて喉へ突っ込むことは、事実上困難です。

出来るだけ早く、ペット用品店で販売しているチューブ式のペット用栄養剤を準備してください。

チューブ式のペット用栄養剤は、大人の指1関節程度の量で、小型犬の1食分の栄養を補うことが出来ます。

犬が必ず舐めるように、美味しい匂いが付いていますし、栄養剤だけでは量が足りず胃を満たしませんので、空腹から徐々に普通のフードへ誘導することが出来ます。

注意点としては、栄養剤はとても美味しく作ってありますので、犬が栄養剤摂取を習慣化してしまうと、普通のフードを摂食出来なくなることがあります。

栄養剤を与えた後は、必ず普通のフードへ誘導してください。

8.動物病院で処方される療法食

栄養剤を与えて、その後に普通のフードへ戻ることが出来ればOKですが、ダメなときは動物病院が処方する療法食しかありません。

かかりつけの動物病院では、まず内臓等の病気罹患をチェックしてから、状態によっては栄養剤を点滴して、療法食を処方していただけます。

療法食は、先生の指示にしたがって与えてください。療法食は、犬の病後の体力回復を目的に作られています。犬は、ほぼ確実に食べてくれます。

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