犬の体臭対策

続けて、犬の体臭とその対策について説明します。

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体臭の原因

犬は生きていますので、口臭・便臭と同様に、多少の体臭はやむを得ません。理解のうえで、飼育してください。

体臭が特にきつい原因は、大きく分けて

1.汚れ
一般的な体の汚れ、耳・肛門腺・涙焼け・短鼻種のお顔のシワの汚れなどの部位毎の汚れ

2.食事

3.皮膚疾患

です。

1.汚れ対策

◆一般的な体の汚れ

基本は、毎日のブラッシングと定期的なシャンプーです。

スリッカーブラシ(金属の歯が付いたブラシ)による毎日のブラッシングで、汚れや抜け毛と併せて、臭いの元になる発汗によって排出された皮脂の塊を取り除きます。

長毛種ばかりでなく、パグや柴などの短毛種にも抜け毛がありますので、毎日のブラッシングは必須です。

シャンプーは、犬の運動量にもよりますが、一般的には概ね2週に1回程度が適切です。

シャンプーの後は、ドライヤーでシッカリ乾かしてください。乾かし不足により雑菌が繁殖して、臭いの原因となることもあります。

過度なシャンプーは、皮膚の疾患を助長させる恐れがありますので、注意が必要です。

どうしても臭うときや汚れたときは、原因箇所(足先や肛門の周囲など)を部分洗いするか、ドライシャンプーを使ってください。

ただし動物病院が皮膚疾患の治療のために処方する薬用シャンプーは、毎日でもOK(獣医の指示通り)です。

◆耳の汚れ

耳穴の中に雑菌(カビ)やダニが住み着きますと、なかなか乾燥しないため繁殖して、異臭を発します。

特に、ミニチュアダックスフンドやアメリカン・コッカースパニエルなど、垂れ耳の犬に多く見受けられます。大抵の場合犬は痒いので、掻いて教えてくれます。

一般の飼主の方ですと耳掃除は少々難しいので、かかりつけの動物病院やトリミングサロンで定期的(1~2ヵ月に1回程度)に耳掃除を依頼してください。

耳を掃除しても、すぐに汚れが溜まってしまうときは、投薬による雑菌やダニの死滅除去処置が必要です。かかりつけの動物病院へ相談してみてください。

◆肛門腺

肛門の左右にある一対の臭腺です。袋状になっていて、かなり臭い分泌物が入っています。

排便時に分泌物を一緒に排泄出来る犬もいますが、大半の犬は、人が絞り出してあげる必要があります。

犬が長くお尻を床に引きづったり、お尻を気にして舐め続けているときは、肛門腺が溜まっている可能性が高いです。

1~2ヵ月に1回程度、片手で尾を持ち上げて、もう片方の手にティッシュを挟んで、時計で犬の肛門の4時と8時にあたる部分を、下から上へ持ち上げるように絞ってください。

慣れれば、誰にでも絞り出すことが出来ます。うまくいかないときは、獣医やトリマーさんに絞る方法を教えてもらってください。

月1回ベースでトリミングサロンを利用されている方は、トリマーさんへ作業を依頼すれば、ご自宅で絞る必要はありません。

◆涙焼け

目から排出される涙が、被毛に付いて固まり、目ヤニになったものを「涙焼け」と言います。

特に子犬期は、人と同様に涙の分泌量が多いため、涙焼けが溜まりやすい時期です。涙焼けは、溜まってくるとかなり臭います。

涙焼けは、毎日1回目尻の涙をシッカリ拭いてあげることが基本です。毎日拭いてあげるだけで、かなり予防することが出来ます。

目ヤニが涙焼けになる(乾燥して固まる)前であれば、シャンプーでもかなり取り除くことが可能です。

涙焼けになってしまったら、焼けが付いている被毛自体を、トリマーさんに切り取ってもらうしかありません。

◆短鼻種(パグ・ブルドッグ等)のお顔のシワ

シワは汚れが溜まりやすくて、溜まった汚れに雑菌が繁殖して臭います。

普段はよく絞ったタオルで、またシャンプー時に、汚れをシッカリ取り除いてください。

2.食事対策

特に、タンパク質や脂質の摂り過ぎは、体臭に影響を与えると言われています。

口臭と同様に、良質なフードへ変えることによって体臭が治るケースも多いです。

あえて繰り返しますが、どの犬種にも共通する特に重要な点は、

1)安かろう悪かろうのフードは止めること。
最低限、メーカー推奨価格で1kg1,000円以上。

2)触ってベタベタのフードは止めること。
臭いの主原因となる脂質が多い証拠。

の2点です。

3.皮膚疾患対策

犬の皮膚をよく見ると、湿疹、カサカサ、傷、荒れ(雑菌の増殖)などを発見することがあります。

特に湿疹やマラセチアなどの雑菌の増殖は、体臭の原因になります。

大抵の場合は痒いので、犬が掻いて教えてくれます。

皮膚疾患には、飼主の方が出来る応急処置はありません。

必ずかかりつけの動物病院へ行き、原因を究明して適切な処置を受けてください。

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